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感冒、気管支炎、肺炎

概要

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鼻や口から吸い込んだ病原体(主にウイルス)により鼻やのどに炎症が起こることを感冒や上気道炎などと言いますが、炎症が気管支に拡がって咳や痰がひどい状態になると急性気管支炎といいます。ほとんどの場合ウイルスが原因ですが、中にはインフルエンザ桿菌やモラクセラなどの細菌やマイコプラズマなどが関与している場合もあります。急性気管支炎は通常1〜2週間で軽快しますが、3週間以上続く場合は喘息の可能性もあります。特に新型コロナ感染症の後に喘息を発症する方が目立ちます。炎症が肺に起こる場合を肺炎と言い、気管支炎の場合とは違いウイルスが原因となる事は少なく、ほとんどは細菌、マイコプラズマなどが原因です。多くの場合発熱を伴います。なお、ここでいう肺炎とはほぼ健康な人に起こる市中肺炎を指しており、肺に持病がある方や免疫力の低下した方に起こる肺炎、加齢などで嚥下機能が低下して起こる誤嚥性肺炎を除きます。

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検査

examination

感冒、気管支炎については問診から推定し、のどの視診や触診、聴診などで他の疾患を除外して診断します。溶連菌感染症やインフルエンザ、新型コロナ、R Sウイルス、マイコプラズマなどについては抗原検査が可能ですが、検査の感度は50〜70%程度であり、陰性であっても否定はできませんので総合的に判断します。肺炎を疑う場合は胸部X線や血液検査、喀痰の細菌培養などを行います。

治療

medical treatment

感冒や急性気管支炎については治療薬がある場合には治癒を早めることができますが、多くの場合は有効な薬がないウイルスが原因です。症状を和らげる去痰剤や鎮咳剤などを適宜服用しながら安静を保ち自然治癒を待ちます。肺炎の場合は抗生剤の内服を5日〜7日程度行います。中等症以上の場合は抗生剤の点滴を行う事もあります。2〜3日以内に解熱や症状の改善がみられない場合には再度血液検査や胸部X線検査などを行い、再評価を行います。

当院で行える検査

血液検査、尿検査、心電図、ホルター心電図(予約制)、血圧脈波検査、胸部X線、腹部X線、腹部エコー(超音波)、骨密度、肺機能検査、呼気一酸化窒素(NO)検査、呼気一酸化炭素(CO)検査、終夜睡眠ポリグラフィー(予約制)

診察時間

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  • ※第1・3・5土曜 鶴田(呼吸器)​

  • ※第2・4土曜日 中村(消化器・肝臓)

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